GIに勝るとも劣らない“社杯ウイーク”が始まった。東京・大手町のサンスポ編集局レース部は、月曜からあわただしい。現場記者は大王こと森田実、柴田章利、芳賀英敏が集結し、内勤業務と取材の下準備を進めていく。
柴田は「
皐月賞で勝負した◎
コディーノが3着…。悔しかったので、
フローラSは当てたい」と僚誌・週刊Gallopのメンバー表を熱心に見入る。ファンの皆さんはもちろん、競馬記者も馬券が当たらなければ死活問題。会社からの“評価”に直結する社杯とあれば、なおさらだ。
「中山から東京に替わるので頭を切り替えないと。開幕週なので前残りにも警戒したい。
スイートサルサはマサヨシさん(蛯名騎手)が好感触でしたね」と柴田は16日からの取材構想を練る。
一方、
皐月賞を◎
カミノタサハラで外した芳賀はまだ頭が切り替わっていない様子だ。「
皐月賞が終わって取材していたら、背中を叩かれました。国枝先生にです…」。名伯楽は芳賀のシルシを知っていたのだろう。いくら勝負したのか分からないが、落胆の色が著しい芳賀。いつになく静かに内勤業務をこなしていたが、また美浦に行けば人一倍にぎやかな“いつもの芳賀ちゃん”に戻っているはずだ。
そうこうしている内に、茨城県の美浦トレセンで
皐月賞馬
ロゴタイプの一夜明け取材を終えた片岡良典が出社してきた。千葉県内の自宅から美浦に向かい、東京都心へ。早朝からハードな移動をこなした片岡だが、その表情はにこやかだ。
「ロゴは元気やったで。
桜花賞に続いて
皐月賞も美浦の馬が勝ったし、関東にええ波がきとるわ」。やはり、関東の記者にとって関東馬の頑張りはうれしいもの。
フローラSは関東馬が5連勝中というデータもある。勢いに乗って今年も続くか。
日が暮れると、森田大王は滋賀県の栗東トレセン、柴田と芳賀は美浦トレセンへそれぞれ旅立っていった。森田はGI取材に出かけるときに限って新幹線の車内で
ステーキ弁当を食べるのが通例だが、今回もあえて
ステーキ弁当をチョイス。社杯、すなわちGI仕様なのだ。記者たちも鼻息は荒い。そう、社杯とは、会社からの“評価”がかかる大事な大事な一戦なのだから-。
4月21日東京11R・
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